開館13周年記念講演
韓国出土木簡と日本古代史-新たな古代史の発見-

 韓国の出土木簡は、いまだ出土点数は1000点に満たないものの、韓国木簡研究の進展に伴って古代における漢字文化の伝播と受容の過程が明らかになっている。
 近年では、朝鮮半島の漢字文化を媒介にして日本列島に受容された過程が6世紀以降の木簡や石碑によって具体的に裏付けられるようになっている。
 また、日本列島出土の木簡に対応する多種多様な韓国木簡から、日本木簡の源流が韓国木簡にあることも指摘されている。さらには、これらの木簡研究を通じて、大宝律令編纂以前の歴史については、中国よりは百済や新羅が同時代に中国から受容した制度が参照されていたことが強調されている。
 なぜ日本木簡は韓国木簡よりも1世紀ほど遅れて日本列島に流通するのか、韓国木簡を通して、東アジア規模の新しい歴史研究の動向をお伝えしたい。
 
■李 成市 氏
 (韓国木簡学会会長)
 
1952年名古屋市生まれ。
朝鮮史・東アジア史専攻。早稲田大学大学院文学研究博士課程修了。横浜国立大学教育学部助教授、早稲田大学文学部助教授を経て現在、早稲田大学文学学術院教授。
早稲田大学文学学術院長・文学部長、早稲田大学理事。現在、人間文化研究機構理事、在日韓人歴史資料館館長、韓国木簡学会会長。
【著書】
『創られた古代』 三仁出版
『闘争の場としての古代史−東アジア史のゆくえ』岩波書店
『東アジア世界の実践と理論−流動する古代』Editus

■開催日■
 2019年6月15日(土)14:00〜16:00

 受付13:30〜

■定員■
 申込先着60名 入場無料
 Tel 077-525-3030
 Fax 077-525-3450 (申込用紙はこちら
 
 

古代豪族と渡来人U
第1回 葛城氏と渡来人 - 「四邑の漢人」と南郷遺跡群をめぐって -

 本年度は、「古代豪族と渡来人U」というテーマで、引き続き中央豪族と渡来人の関わりを取り上げ、大和政権の中枢を構成していた代表的な古代豪族と、渡来人・渡来文化との関わりを考える。
 第1回は、蘇我氏が朝廷で有力な地位を気づく築く以前の5世紀代に和邇氏と共に、大和政権の最有力の豪族として、大王に多くの后妃を出し、外戚として勢力を誇った葛城氏を取り上げる。その氏族としての来歴と本拠地である葛城の地に所在する南郷遺跡群と渡来人の動向を考える。

 
■大橋 信弥 氏
 (近江古代史研究会代表)
 
1945年、生まれ。
1967年立命館大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。元滋賀県立安土城考古博物館学芸課長、現在近江古代史研究会代表。

【共著】
『継体天皇と即位の謎』
『古代豪族と渡来人』
『日本古代の王権と氏族』
『日本古代国家の成立と息長氏』(吉川弘文館)

【編著】
『ヤマト王権と渡来人』(サンライズ出版)
『新・史跡でつづる古代の近江』(ミネルヴァ書房)

■開催日■
 2019年5月11日(土)14:00〜16:00

 受付13:30〜

■定員■
 申込先着60名 入場無料
 Tel 077-525-3030
 Fax 077-525-3450 (申込用紙はこちら


過去の催し物